EpsonScanの設定例

 Epson Scanner ES-2200を使用してセファロやパントモ、スライドやネガフィルムなどの多様な原稿を
簡単に取り込むことができます。より簡単にお使いいただくために、シチュエーションにあわせたスキャナ
の設定をあらかじめ設定し保存しておくことをお勧めします。

 設定保存の手順
  1.設定の名称を入力
  2.各設定項目の設定
  3.保存

 上記の設定保存をスキャナ使用のシチュエーションにあわせて作っておけば、簡単に切り替えて使用する
ことができます。


=モード切替
  「
プロフェッショナルモード」に固定です
=「設定名称」フィールド
  設定の名称を入力、読み出しできます
=「保存」ボタン
=原稿の種類の選択
=ポジorネガの切り替え
=「
24bitカラー」に固定です
=取り込み解像度の設定(!重要)
=「
等倍」に固定(!重要)
=取り込み枠の大きさ設定
=「
100%」に固定(!重要)
=プレビュー表示の切り替えボタン
  
サムネイル通常の2種類があります


=「プレビュー」ボタン
=「スキャン」ボタン

top

1.Cephaloの取り込み設定(セファロをスキャナーから取り込む場合)
 セファロの取り込みは、AtoZ上で行います。
2. 名称 =「Cephalo」又は「セファロ」など
4. 原稿種 =「透過原稿」
5. フィルムタイプ =「ポジフィルム」
7. 解像度 =!重要 等倍で取り込むために必ず「144dpi」に設定。
 分析値などがおかしい場合はここを確認して下さい。
8. 出力サイズ(倍率) =!重要 必ず「等倍」にします。
9. サイズ =幅1024、高さ936ピクセルぐらいが目安です。マニュアルにあるように(P12等)、
 グラベラから頸椎にかけて範囲指定します。
 ここで指定した枠に入りきらない症例などはその都度指定して下さい。大きすぎる範囲を指定すると、
 「ビューレイアウト」等の表示時にトレースが枠に収まりきらない場合があります。 
10. ズーム =「100%」に固定
11. プレビュー表示 =クリックし「通常表示」に設定します。
以上の内容を確認し、「保存」ボタンをクリックして設定を保存します。

2.パントモ(パノラマ)の取り込み設定
 パントモは、Photoshop等の画像処理ソフトで取り込みます。
2.名称 =「パントモ」又は「パノラマ」など
4.原稿種 =「透過原稿」
5.フィルムタイプ =「ポジフィルム」
7.解像度 =ここでは等倍に取り込む必要はないので「144dpi」ぐらいの設定にします。
 大きくしすぎると、処理が遅くなったりフリーズすることがあります。
8. 出力サイズ(倍率) =「等倍」
9. サイズ =一度、「プレビュー」ボタンをクリックし、パントモ全体を範囲指定できるように囲って
 下さい。 
10. ズーム =「100%」に固定
11. プレビュー表示 =クリックし「通常表示」に設定します。
以上の内容を確認し、「保存」ボタンをクリックして設定を保存します。

top

3.カラースライドなどの取り込み設定
 今までの症例写真などをスライドで保存してある場合、スライドから画像を取り込むことができます。
 スキャナー付属のスライドフォルダーにスライドを固定し、スキャナーにセットします。
 Photoshop等の画像処理ソフトで取り込みます。
2.名称 =「カラースライド」又は「カラー原稿」など
4.原稿種 =「透過原稿」
5.フィルムタイプ =「ポジフィルム」
7.解像度 =必要とする画質にもよりますが、「300dpi」ぐらいが画像の大きさ、質的に推奨サイズと
 なります。
8. 出力サイズ(倍率) =「等倍」に固定 
10. ズーム =「100%」に固定
11.プレビュー表示 =クリックし「サムネイル表示」に設定します。


以上の内容を確認し、「保存」ボタンをクリックして設定を保存します。
 「プレビュー」ボタンをクリックするとスキャナーが作動し、スライドの枠を自動的に認識した上で、
セットした枚数分の画像が表示されます。必要な物のみチェックボックスにチェックを入れ、スキャン
します。

4.カラー写真などのネガを取り込む
 口腔内写真などをネガから取り込むことができます。スキャナー付属のフィルムネガフォルダーにネガを
 固定し、スキャナーにセットします。固定時にフォルダーの枠と写真が重ならないよう注意が必要です。
 Photoshop等の画像処理ソフトで取り込みます。
2. 名称 =「カラーネガ」又は「ネガフィルム」など
4. 原稿種 =「透過原稿」
5. フィルムタイプ =「ネガフィルム」
7. 解像度 =必要とする画質にもよりますが、「400dpi」ぐらいが画像の大きさ、質的に推奨サイズと
 なります。
8. 出力サイズ(倍率) =「等倍」に固定
10. ズーム =「100%」に固定
プレビュー表示 =クリックし「サムネイル表示」に設定
以上の内容を確認し、「保存」ボタンをクリックして設定を保存します。
 「プレビュー」ボタンをクリックするとスキャナーが作動し、ネガから自動的に画像を検知し、セットした
枚数分の画像が表示されます。必要な物のみチェックボックスにチェックを入れ、スキャンします。

top

5.模型の取り込み
 模型の取り込みは、AtoZ上で行います。スキャナーのなるべく後部(蓋の反対側)に平行に、かつ、
 5cm程の間隔を置いて模型を配置し、黒などの布で覆い、スキャナーの蓋をします。
(無理に閉めすぎないように注意します。)
2. 名称 =「模型」
4. 原稿種 =「原稿台」
7. 解像度 =!重要 等倍で取り込むため、必ず「144dpi」に設定。
 分析値などがおかしい場合はここを確認して下さい。
8. 出力サイズ(倍率) =!重要 必ず「等倍」
9. サイズ =幅512、高さ468ピクセルぐらいが目安です。模型全体が入るように設定して下さい。
 ここで指定した枠に入りきらない症例などはその都度指定して下さい。
10. ズーム =「100%」に固定
11. プレビュー表示 =クリックし「通常表示」に設定
以上の内容を確認し、「保存」ボタンをクリックして設定を保存します。

 上記に当てはまらない取り込みの設定は、原稿の種類や解像度などの設定内容を応用して設定して下さい。

 EPSONScanが立ち上がった時の画面は、最後に使用したときのプレビューが表示されています。はじめに
シチュエーションにあわせて設定を切り替えて(Aの右側についているボタン)、「プレビュー」ボタンをク
リックし、必要に応じて範囲指定枠の位置を調整または、必要な画像の選択をしてからスキャンして下さい。
 設定の内容が変わってしまった場合(セファロの範囲指定枠の大きさを変えたなど)、EPSONScan終了時
に「設定の変更を保存しますか」とダイアログが出ますが、基本的には保存しないで下さい。以後その設定が
残ってしまいます。
 画像の反転、90°回転はAtoZでもPhotoshop等の画像編集ソフトでもできますが、口腔内写真等の色合い
やコントラスト、画像の傾きといった微妙な調整は画像編集ソフトで行って下さい。