マイナスイオンを吹きつけてかゆみをとめる
アトピーや花粉症のかゆみは、ロイコトリエンやヒスタミンなど、炎症を起こす物質が大量に生産されるために起こります。ところが、実際のアトピーの場合はここで止まらず、このかゆみが暖かくなると生じるため、あちこちかきむしって皮膚の表面を傷つけてしまい、この上にプラスイオンで吸着してくる埃やダニの死骸などさらに炎症と感染を起こして症状を悪化させます。このような二次感染が起こると、白血球が感染した場所に集まり、活性酸素を白血球が武器として戦争を始めます。そしてさらなる炎症と酸化反応が起こるのです。
そこでマイナスイオン発生器でマイナスイオンを直接かゆいところに15分〜20分吹きつけてやると、皮膚表面のプラスイオンが中和され、活性酸素も消えてしまうので非常に楽になります。酸化を止めるマイナス電子を皮膚表面から血液中に加えていくことで、体液も弱アルカリ化し、電子が増えて抗酸化力が高まり、これだけでも非常に改善を見ることになります。
マイナスイオン → 活性酸素の抑制 → 生態の酸化抑制 → 体全体の抗酸化力の増加 → アトピーの改善 → 乳酸の中和と血液の弱アルカリ化
→ 皮膚表面のマイナスイオンからプラスイオン化 →さらなるアトピーの改善という状態が生まれるのです。
マイナスイオンがアトピーに効果がある理由
皮膚は表皮、真皮、皮下組織の三層からなります。アレルゲンが角質層から侵入して表皮細胞まで達すると、白血球の一種であるマクロフファージがこれを捕食してこなごなに分解します。アレルゲンの量が多く、処理しきれないとみるや、マクロファージは食べ残したアレルゲンのかけらを、同じ白血球の仲間であるT細胞に示します。T細胞はその情報をさらに白血球の中間の好酸球に伝え、血液中に散らばっていた好酸球をアレルゲンの浸み込んだ場所へ呼び集めます。こうして患部に集積した好酸球が科学伝達物質を放出して、炎症を引き起こすのです。そんな炎症が四六時中起きてはたまりませんから、表皮の上は角質層という固い組織でカバーされ、その上を皮脂という天然クリームの膜で保護しています。この角質層と皮脂のおかげで、皮膚から水分の蒸発を防いでしっとりとした肌が保たれ、ゴミやバイ菌が入ってこないように守られているのです。これがなくなってしまったのがアトピー性皮膚炎の人です。角質層に必要なセラミドという脂肪分がアトピーの人では極端に少ないのです。 ところで、マイナスイオンのアトピーに対する効果は、マクロファージがアレルゲンを食べるときに、敵とみなしたアレルゲンに吹き付ける活性酸素の後始末に役立ちます。マクロファージが活性化酸素を出しすぎると、角質が活性化酸素によってぼろぼろになり、皮膚がかさかさになるばかりか、セラミドを合成する皮脂腺そのものも活性酸素によってこわされてしまうのです。これを防ぐためには電子を与えて活性酸素を消してしまうことです。
また、好酸球が引き起こす炎症も電子を供給することで抑えることができます。マイナスイオンは森林浴によって、皮膚からも吸収することができます。天気の良い日に、窓をあけ、裸浴(パンツだけの裸になって裸浴1分、毛布一枚を体につけて1分を10〜20回繰り返す)だけでマイナスイオンの電子を体に補給することができます。
また、露天風呂に首までつかり、その後浴槽から出て、体が冷めるまで自然の中でゆったりと涼む、これを繰り返して1時間くらい入浴すると、十分にマイナスイオンを取り込むことができ、皮膚を鍛えるだけでなく、マイナスイオンリッチな体になります。それらが好酸化酸素を作り、また炎症を止める力になります。露天風呂は若い人たちにも人気ですが、室内浴と違い蒸発した水分は風でどこまでもクラスターが小さい状態で拡散していくのでマイナスイオンリッチな環境となり、気分が良いのです。内風呂の場合は、湿度が高くなるとプラスイオンだらけになり、この効果は期待できません。
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