清潔さとマイナスイオン

清潔さを保つマイナスイオン

 ビニールコーティングされた壁紙を貼ったオフィスやレストランの壁がタバコやヤニや油料理の油で全体に黄ばんで、汚らしくみすぼらしくなっているのをよく見かけます。これこそ、プラスイオンとマイナスイオンの作用です。タバコの煙りや油の煙りは全部プラスイオンですから、それが過剰に発生したときは部屋の中の空気がプラスイオン化されているわけで、その分、壁はマイナスイオン化しています。したがって、プラスイオンのタバコや油の煙りはマイナスイオンの壁紙に引き付けられてベットリと黄ばんでしまうのです。私たちが取り入れた体のなかのミネラルやビタミンが十分な電子を持っていれば、体を酸性にする水素イオンが血液中に増えても、ミネラルやビタミンが水素イオンに電子を与えるだけで、水素イオンは水素分子に戻り、水素イオンが減った分血液はアルカリ化します。殺菌作用が強いために、多く出過ぎるとかえって健康な細胞にダメージをあたえてしまう活性酸素がきても、電子を与えるだけで、ただの酸素に戻って毒性はゼロになります。

 私たちが空気からマイナスイオンを吸い込んで、ビタミンやミネラルや酸素に電子を与えることは、あらゆる病気の予防と治療になります。そして、電子が体にたくさん蓄えられている状態だと、体内は決して酸性にならず、十分な還元力(余分な電子を補給する余力のある状態)があり、その結果、体の表面はいつもプラスイオンの状態です。

 体の表面をマイナスイオンの状態にしておくと、空気中のゴミやダニの死骸、そして空気中の窒素酸化物や硫黄酸化物が顔や体の表面にくっついてしまいます。食べ物を変え、タンパク質をよくかんで十分に消化した状態で食べたり、ビタミンやミネラルをできるだけ十分に補給すれば、体を酸化させません。

 これがアトピーに効くのは、皮膚表面をゴミを引きつけやすいビニールコーティングの壁紙と同じマイナスイオン状態からプラスイオン状態に変身させることになるからです。またこのとき、マイナスイオン発生器と加湿器の両方を使うと、部屋中マイナスイオンになり、部屋がきれいになれば、タンパク質の塊であるダニの死骸や花粉をはじめ、科学物質も皮膚につかなくなり、アトピーの効果的な予防治療法になります。ただし、この場合にもマイナスイオンが1メートルはなれたところで一立方センチメートル当たり10万個以上出るという条件が必要です。これだけ出ていれば、部屋中がマイナスイオンになり、床はプラスイオンになって空気中のゴミが全部床に落ちるからです。こうなれば、壁紙は汚れることなく、アトピーやアレルギーの人も皮膚についたアレルゲンで困ることもなくなるばかりか、かえって寝ているあいだに、呼吸を通して肺や血液の酸素やビタミン、ミネラルに電子を補給することができ、体が電子の貯金をした結果、体質改善もできるので一石二鳥というわけです。